試合:5月に世界王座から陥落した伊藤が、6年ぶりに来日したキャリア44戦のマナカネをホームで迎え再起戦に臨んだ。一回り小さいマナカネに伊藤は丁寧に左ジャブを突き、早々に距離を掴むと右ボディストレート、左ボディとインドネシア人の腹を攻め立てた。マナカネもブロックを崩さず、伊藤の打ち終わりに左フックを返すが、踏み込みが強く伊藤と衝突。伊藤はこれで右目上を腫らし、2回以降は距離感を失いマナカネに追い上げを許した。ほとんど右目が塞がり、マナカネの左オーバーハンドに苦戦した伊藤だが、それでも右アッパー、打ち下ろしの右ストレートを打ち込み続けると3回終盤にラッシュ。ここは決めきれなかったが、4回も距離を潰すと上下にパンチをまとめダウンを奪った。マナカネも持前のタフさを発揮し、この後の伊藤の攻撃に耐えたが、6回にアッパー、ストレートとダブルで右を打ち込まれダウン。マナカネは、ここも起き上がって反撃に転じるが、最後は伊藤の渾身のワンツーで倒れ、そのままストップ。伊藤が苦しみながらも再起に成功した。