試合:44戦のキャリアを誇るベテランがジャブを突いて中間距離をキープ。8戦目のホープ斎藤がガードを固めると、ローレンテは上体を振りながら右を狙うが、初回終盤にボディを抉られ苦悶の表情を見せた。斎藤は2回もボディから入り、相手のダメージを見定める。このままガードを固め、小さい振りを意識した斎藤は、チャンスとあれば強烈な左フック、右ストレートを打ち込み、3回までにペースを握った。ローレンテが攻撃的になった4回には、ジャブで出鼻を止め、しつこくボディを削った。5回以降も右のショートでローレンテの腰を落とすなど見せ場を作ったが無理に攻め込まず、常にガードからの攻撃を心掛けた。このまま斎藤が攻守のリズムを崩すことなくポイントを重ね、ローレンテの強打をシャットアウトした。