試合:中間距離をキープしたチャンが速いワンツーをテンポよく繰り出すが、初回はそれを上回る強打でロハスが押し込んだ。2回も回転のある手数を上下に出すチャンに、頭を振りながら攻守のメリハリを利かせたロハスが破壊力のあるアッパー、フックをヒット。チャンはガードの上からでも徐々にダメージを受け後退、防戦の展開に。3回以降はチャンも意地を見せ、機を見て前に出ると右ストレートを好打する場面もあったが、ロハスのプレスを正面で受けるとボディから上に返された。後半に入っても硬いガードで距離を潰したロハスが試合を優位に進め、チャンは手数こそ落とさないものの突破口が見つからず。すると8回はチャンからプレッシャーを掛けたが、今度はロハスが足を使い、チャンの打ち終わりを狙う省エネボクシング。この回に呼吸を整えた王者は続く9回は再びプッシュした。チャンも思い切った右を放ちロハスにガードを固めさせたが、圧力を止めるには至らず。それでも終盤はチャンから仕掛け激しく打ち合うなど善戦。フルラウンドまでもつれた試合はロハスのポイントアウトかと思われたが、ジャッジは3者ともチャンを支持。中国3人目の世界王者誕生となった。