試合:初回、体格的にはさほど差のない両者だったが、パッキャオが積極的な踏み込みを見せてペースを掴んだ。続く2回も会場に集まったフィリピーノの大歓声を受けて攻め続けると、3回に左アッパーを火を噴きマティセからダウンをゲット。その後もパッキャオはスピードを活かし、マティセにいつもの攻撃的なボクシングをさせなかった。5回には右フックでこの日、2度目のダウンを奪った。続く6回にはマティセのローブローがあり試合が一時止まったが、パッキャオの勢いは止まらない。7回、パッキャオは多彩な角度から攻撃を仕掛けるとまたも左アッパーを炸裂させ3度目のダウンを奪うと、アルゼンチン人王者は立ち上がる事ができずレフェリーストップ。見事な試合運び、変わらぬ強打を見せつけて1年ぶりに世界王座復帰するとともに約9年ぶりのKO勝利となった。