試合:高野は歌手のブラザー・コーン氏の生歌「WON'T BE LONG」で入場し、派手な演出で記念すべき初の日本女子王座戦を盛り上げた。177cmと自身より15cm以上も長身の高野と対峙した吉田は、低く踏み込んでは相手の左を外し右ストレートをヒット。距離を潰したところでもみ合う場面も多かったが、高野に返しを打たせず、上々の立ち上がりを見せた。2回に入り、冷静さを取り戻した高野もジャブを突いて懐を深くするが、狙った右ストレートが読まれ攻め手を欠いた。それでも3回以降は右から返しの左を当て吉田の頬を腫らせたが、吉田の踏み込みに手こずり攻撃は単発に終わった。僅かに吉田優勢のまま回は進み、最終6回は思い切って打ち合いに出た高野に対し、吉田が左フックを連続でヒット。終始、手数で上回った吉田が判定勝ちを収め、初代バンタム級王座を獲得した。