試合:1年前に世界挑戦して判定負けを喫した江藤の再起第2戦。長身の江藤が足をつかいながら距離の測定をしているラウンド半ば、ブラゾの左フックがいきなり命中、江藤は尻もちをつくダウンを喫した。2回、江藤は得意の右を伸ばすが、体の柔らかいブラゾを捕えることができない。攻め急いで雑になった江藤に対しブラゾは3回、右アッパーから左右を叩きつけて攻勢を強める。ラウンド終盤、劣勢だった江藤は左から右を好打して反撃、今度はブラゾをダウン寸前に追い込んだ。この回、両者はバッティングで顔面をカット。前半のハイペースが響いてか、両者は4回以降はスピードを欠くことになり、大味な試合になった。そんななか苦しい展開ながらも江藤が右クロスで徐々にポイントを返しているようにみえた。最終8回、開始20秒過ぎに江藤が左ボディブローでダウンを奪い、再開後、同じパンチでダウンを追加。ブラゾは粘ったが、ボディブローで三たびキャンバスを這った。今度も立ち上がったブラゾだったが、レフェリーは最後までカウントを数え切った。リング上でインタビューを受けた江藤は、「やろうとした30%も出せなかった。(初回のダウンは)効いていなかった」と答えたが、歯切れは悪かった。