試合:松本の初防衛戦。立ち上がり、小刻みなフットワークからジャブを突き、隙あらば右クロス、左フックで一気に距離を詰めるミッシェルの速いテンポにリズムが合わない松本。ガードを固め圧力を掛けるもスピードに差があり、焦りからか序盤のパンチは大振りになってしまい、その打ち終わりを狙われた。4回終了時の採点は40-37、40-37、40-36で挑戦者がリード。松本はこの回、ヒッティングで左目上をカットしてしまう。ビハインドの松本は何とか相手のスタミナを削ろうと、ジャブを刺しては距離を潰しボディを叩くが、ここでも挑戦者の足が有効に働き、なかなか捉えることができなかった。それでも6回にようやく右がヒットすると、松本のペースが徐々に上がっていった。7回には相撃ちながらボディを効かせ挑戦者を慌てさせたが、ミッシェルも離れ際にショートのアッパー、フックを当て主導権を譲らず。8回に入ると松本の圧力に疲れも見せはじめたが、左を突いてのヒット&ウェイで乗り切り、この回終了時の採点も79-74、80-73、80-73とリードを保った。ポイントでの勝ちが望み薄となった松本は、強引に詰めるも突破口が見い出せず。10回に偶然のバッティングで右目上を大きく切ってしまい、一旦は再開されたが2度目のドクターチェックで試合はストップ。負傷判定となり、最大8ポイント差をつけられ王座を失った。