試合:昨年日本王座挑戦に失敗したホープ久我と45戦目の古豪バァトとの対戦。サウスポー相手に左ジャブでリズムを築きに出る久我。バァトもワンツーで体ごと踏み込むが、立ち上がりは久我のコンビネーションに手を焼いた。バッティングで久我が眉間を負傷し一時中断されたが、再開直後に低い姿勢のバァトに左フックを効かせての右アッパーを決めダウンを奪った。2回、バァトはポイント挽回と思い切って前に出るが、ここを久我は的確なワンツー、フック、ボディで迎え撃ち、さらに攻勢をアピール。バァトも時折、右フックで久我の攻撃を止め、3回には体をつけての接近戦でアゴを跳ね上げた。ラフな展開にペースを落とした久我だが4回、一気呵成に畳み掛けると最後は右ボディでバァトを倒し悶絶させた。腹部を押え苦しむバァトは立ち上がることが出来ずに10カウント。4回KO勝ちを決めた久我は、今大会MVP賞金100万円を獲得。来年のチャンピオンカーニバルで王者・石本康隆(帝拳)へのリベンジを誓った。