試合:フライ級絶対王者を目指す井岡の3度目の防衛戦。挑戦者は18連勝中の"ニカラグアの宝石"、ケイビン・ララ。初回、ララが独特のリズムで懐に入り込んでくるところを井岡は冷静に対応し右ストレートを当てる。2R、左右のフックから攻め込んでくるララに井岡は得意の左ボディを突き刺しペースを掴む。3R、ララは挑戦者らしく旺盛な手数で迫るが、井岡はやりにくさを感じながら我慢強くボディブローをコツコツ打っていく。5R、ララは変わらずワンツーの連打を繰り出していくが、前半から飛ばした影響かパワーが感じられずラウンド終盤には井岡のボディブローで動きが止まってくる。6R、井岡は距離を作りながら左フックを好打。ボディにもパンチを集めて完全に主導権を握る。8R、体を密着させて細かいパンチの交換となったが、井岡の左フックが顔面を捉えララはダメージを蓄積させていく。9R、井岡は打ってはサイドに動き、テンポの良い攻撃を展開。10R、体力が落ち、足元がふらつくララに井岡はボディから右ストレートのコンビネーションでついにダウンを奪う。11R、手負いのララに井岡は距離を詰め右ストレートで2度目のダウン。レフェリーがカウントを数える中、ララは立ち上がろとはしなかった。井岡は粘り強く戦う挑戦者にKO勝利して3度目の防衛に成功した。リング上のインタビューで井岡は 「挑戦者のララは思った以上に来たので前半から打ち合ったが倒せて良かった。ここは通過点でもっとレベルの高いボクシングをしていきたい」とアピールした。