序盤はビカが前に出てスティーブンソンに圧力をかけるパターンとなり、挑戦者の健闘が目立った。しかし、5回あたりからサウスポー王者のパワーが勝り始める。6回、スティーブンソンの左でビカがダウン。ビカはスリップを主張したが受け入れられず、規定の8カウントを聞かされた。これで完全に流れを掴んだ「スーパーマン」は9回、さらに左をクリーンヒット。今度は文句のないダウンを奪った。その後、あとのなくなったビカも反撃に出たが届かなかった。5度目の防衛に成功したスティーブンソンは27戦26勝(21KO)1敗。WBCからWBA、IBF、WBO王者セルゲイ・コバレフ(露/米)と統一戦をするよう指令を受けており、4月17日には興行権入札まで予定されている。ただし、コバレフには6月か7月にIBFの指名防衛戦を行うプランもあり、その場合は統一戦の前にスティーブンソンも7月に一戦挟む可能性がある。敗れたビカは42戦32勝(21KO)7敗3分。