試合:上体を立てて構えるゲバラに対し、八重樫は低い姿勢から飛び込む機会をうかがう。ゲバラの左で初回終了時には早くも八重樫の左目周辺が薄ら赤くなる。中長距離でのボクシングを得意とするゲバラと、距離を詰めたい八重樫。スリリングな攻防のなか、2回に八重樫のパンチでゲバラの右目上が切れた。ゲバラは3回にワンツーや左フックで攻めて出たが、八重樫も反撃してペースを渡さなかった。4回終了時の公開採点はひとりが38対38のイーブン、二者は39対37で八重樫リードと発表されたが、3分後、二者の採点ははゲバラのリードであると訂正された。5回に入ると八重樫はボディブローを多用してゲバラを追い立て、顔面にもパンチをヒットした。6回早々、ゲバラの右が2発、3発とクリーンヒット、八重樫の動きが止まる場面があった。左目上の腫れで視界が悪くなったのか八重樫は7回になると手数が減り、しばしばゲバラの右を浴びた。そのダメージが回復しないまま左ボディブローを浴び、崩れ落ちるところに右もフォローされてダウン。八重樫は両膝と両グローブをキャンバスについたままカウントアウトされた。