試合:開始早々から近い距離でのやりとりとなった。より積極的だったのはフエンテスで、上下にパンチを出して王座への意欲を感じさせた。ラウンド終盤になるとゴンサレスが圧力をかけ、挑戦者を下がらせて右から左のダブルで追い立てた。2回、ゴンサレスは易々と接近してアッパーで攻め込み、挑戦者をロープに追い込む。フエンテスも応戦するが、ほとんどのパンチは空を切るかブロックされた。中近距離での戦いが続くなか、3回にゴンサレスが左アッパーを端緒に攻勢を強めたが、フエンテスも折々で反撃した。ゴンサレスが先手をとって攻め、挑戦者が後退を強いられながら打ち返すという展開が続いたが、パンチのヒット数の差は歴然だった。4回、ゴンサレスはフエンテスをコーナーに詰めて強打を見舞うなどして差を広げた。4回終了時の公開採点はジャッジ三者とも39対37で王者リードだった。5回、フエンテスは反撃に出たが、すぐにゴンサレスに攻め返された。6回、ゴンサレスがコンビネーションで攻め込み、右を打ち下ろすとフエンテスはダウン。再開後、ゴンサレスが連打で畳み掛けたところでレフェリーが割って入った。