試合:ロンドン五輪金メダリストのゾウが長い左ジャブからワンツーを打ち込むと地元ファンの大歓声で会場が熱気に包まれた。ヨクトンは徐々に距離を詰めてジャブと左ボディから右ストレートとコンビネーションを組み立てるが、ゾウはカウンターを被せて決定打を許さず。時折スイッチして的を絞らせないゾウは左ボディからワンツーへと連打をつなぐ。フライ級としては長身(168cm)のゾウはヨクトンの踏み込みにカウンターを上下に散らして優勢に試合を進める。ガードの隙間に右ストレートを単打で打ち込むゾウ。ゆっくりとしたテンポで試合が進む中で迎えた6R、右ストレートをクリンヒットすかしたゾウが一気にストレートを連打してしとめにかかる。試合が決まったのは7R、右フックでダウンを奪ったゾウが連打で2度のダウンを追加しプロ初のノックアウト勝利をおさめた。 「年末には世界挑戦できるように準備する」(ゾウ)