3階級制覇王者 来日記念
独占対談 第4弾
VS 内山高志(ワタナベ)
ROUND.1
内山 ほんとに来るとは思わなかったですよ。
ドネア 僕も楽しみにしていたよ。ヨロシクオネガイシマス!!
内山 いろいろと聞いてみたいことはありますけど…、唐突に聞いていいんですか?じゃぁ、何歳からボクシングを始めたんですか?
ドネア ボクシングを始めたのは10歳。アメリカでアマチュアをやっていたんだ。
内山 昔、マニラとパラワン島でアマチュアの試合をしたことがありますよ。
ドネア ほんとに!パラワン島で!
内山 オリンピック予選でね。田舎な感じの島ですよね。
ドネア そうそう、あそこはすごく田舎で何もない島だよ。自然がいっぱいあるようなね(笑)。アマチュアでは何試合戦ったの?
内山 国内が100戦ぐらいで、海外では20戦ぐらい。
ドネア そうかぁ。僕はアマチュアで88戦かな。ほとんどアメリカでの試合だったけどね。国際試合は4〜5試合だったかな。
内山 アマチュアでビロリアとも戦っていたよね。
ドネア そうそう、オリンピック予選で戦ったよ。あのころ僕はまだ16歳だったんだ。
モバイル アマチュアのときにパンチ力がなかったと言われていたんですけど、どうやってそんなに化けたんですか?
ドネア 体の仕組みについて勉強したんだ。そこで自分のスピードをパワーに変えることを学んだんだ。だから、アマチュアのころはスピードだけで回転の速いパンチが中心だったのが、プロになってからは、同じスピードだけどパワーを意識するようなパンチに変わったんだ。たとえば、昔はパンチを打ったらすぐ拳を引いていたんだけど、今は打ちぬくことを意識しているよ。
内山 モンティエルを倒したときのパンチは早かったね。
ドネア あのパンチもスピードをパワーに変える1つの例だよね。見えないパンチは効くからね。マイク・タイソンのパンチにも言えるけど、相手の見えない場所からパンチが飛んでくるんだ。見えないから心構えができないんだ。
内山 アマチュアとプロ、どちらが戦いやすい?
ドネア プロだね!1発で終わるから!アマチュアはパンチをいっぱい打たないといけないし(笑)。トレーニングはプロの方が大変だけどね。僕はアマチュア経験が少ない方なんだ。18歳でプロに転向したからね。
内山 それでも90戦近くやっているんでしょ?
ドネア そうなんだけど、アメリカなどでは300戦、400戦が普通だからね。たとえば、ティモシー・ブラッドリー(米=WBO Sライト級王者)はたしか、500戦近く戦っているはずだよ。
内山 そうなんだ、多いね。
ドネア でも、100戦でも、200戦でも国内で戦うことが悪いとは言わないが、海外で戦うのとは全然違うと思うね。相手も強いから。日本とアメリカでは事情が違うかもしれないけどね。
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