[特集]新春インタビュー
2012.1.3


■さて、次の試合が2月4日(日本時間5日)、米国テキサス州サンアントニオでウィルフレド・バスケス・ジュニアとのWBO世界スーパーバンタム級王座決定戦に決まりましたね。
ドネア バスケスは試合を重ねるたびに上達するタイプのボクサーだね。アマチュアでの経験はないけれど、試合をするたびに強くなっているよね。生まれ持ったボクサーの才能があるんだと思う。今回、僕が対戦するバスケスはいままでで一番強いバスケスだと思って戦うつもりだよ。

■バスケスの試合はどのくらいチェックしていますか。
ドネア そんなにたくさんは見ていないよ。アルセ戦をはじめ最近の試合のダイジェストを見たぐらいかな。マービン・ソンソナ(比=2010年2月、WBO世界スーパーバンタム級王座決定戦で対戦し、バスケスが4回KO勝ち)と戦ったころは、まだスピードはあまりあるとは思わなかったけれど、いまはスピードがあるし試合を重ねるたびに経験を積んで強くなっているよ。

■直接会ったことは?
ドネア 何度か試合会場で会ったことはあるよ。彼も世界チャンピオンだったし、リスペクトを込めて挨拶した程度だよ。彼に関しては悪い噂も聞かないし、良い人なんじゃないかな。でも、試合になれば良い人であろうと悪い人であろうと、僕のすることは変わらないからね。でも、まさか彼と戦うことになるなんて思ってもいなかったよ(笑)。

■バスケスはパンチがありますよね。
ドネア 彼の戦績を見ても分かるけど、パンチのある選手であることは間違いないね。それに加えてスピードもつけてきたので気をつけなければいけないし、なによりも僕自身が最高のコンディションで臨まなければいけないと思っている。危険な相手なのでミスは冒せないからね。

■どんな戦略を練っていますか。
ドネア 経験と頭をつかって戦うつもりだよ。僕がスピードもパワーも持っていることはみんなが知っていることなので、良いゲームプランを持って頭をつかって戦うよ。リングの中に入るまで、どうやって戦うとか、何をするかなどは分からないけれど、ひとつ言えるのは当日に絶好のコンディションでリングに上がるということ。そのうえで自分の持っているものすべてを出すことだけだよ。

■フライ級からスーパーフライ級、バンタム級と上げてきて、今度は初のスーパーバンタム級。体重調整は順調ですか。
ドネア 今回は普段の体重はいつもよりも軽いんだ。というか軽すぎるぐらいなんだよ。12月下旬の時点で127ポンド(約57.6キロ)ぐらいで、練習が終わると125ポンド(約56.7キロ)だからね(※スーパーバンタム級リミットは122ポンド≒55.3キロ)。もしかしたらウェイト・トレーニングをして体重を増やすかもしれない。今回は筋力トレーニングをして筋肉量を増やしてから減量に入ろうかと思っているんだ。階級を上げるとなると当然、相手のジャブもいままでよりも強いだろうし、ストレートやフックも強くなるはずだからね。それに対応できる身体をつくらないといけない。そういうことの一つひとつが僕にとってはチャレンジでもあるんだ。

■バスケス戦をクリアした先のプランといて、日本のファンは西岡利晃選手(帝拳)との統一戦が気になるところです。
ドネア バスケス戦のあとに西岡選手と戦うことは僕にとって選択肢のひとつではあるよ。僕がいろんなところで聞いたり読んだりした限り、西岡選手は5月か6月まで試合をしないらしいので、それなら僕と戦うタイミングとしては最高だと思う。ただ、彼以外にもホルヘ・アルセ(メキシコ=WBO世界バンタム級王者)やギジェルモ・リゴンドー(キューバ/米=WBA世界スーパーバンタム級暫定王者)、リコ・ラモス(米=WBA世界スーパーバンタム級王者)など戦う可能性のある選手もいるからね。いまは先のことは分からないよ。まずはバスケス戦に集中しないといけないしね。

■貴重な時間をありがとうございました。バスケス戦を楽しみにしています。
ドネア アリガトウ。日本の皆さん、これからもノニト・ドネアの応援をよろしくお願いします。

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