[特集]新春インタビュー
2012.1.2
ノニト・ドネア(比/米 3階級制覇王者)
2012新春
SPECIAL INTERVIEW
フライ級、スーパーフライ級、バンタム級の3階級制覇を成し遂げている軽量級のスター選手、ノニト・ドネア(比/米)は大の親日家としても知られている。昨年1年間だけでもプライベートで3度来日しているほどだ。12月20日〜24日の来日時には次戦に備え帝拳ジムでトレーニングもこなしている。「僕は電気も通っていないフィリピンの田舎で生まれ育った。そんな子供のころから日本に憧れていたんだ。マンガも大好きだし、日本の人たちも大好きなんだ。だから自分が日本にいることは夢みたいな感じ。僕の先祖はサムライだったんじゃないかな」。
そう嬉々として話すドネアは2月4日(日本時間5日)、米国テキサス州サンアントニオのアラモドームでWBO世界スーパーバンタム級王座決定戦に臨む。相手のウィルフレド・バスケス・ジュニア(プエルトリコ)は23戦21勝(18KO)1敗1分と高いKO率を誇る元王者。勝てば4階級制覇となるドネアだが、油断は禁物だ。
そんなドネアにバスケス戦のことを中心に話を聞いた。
■日本での練習は順調でしたか。
ドネア もちろん、良い練習ができたよ。僕のことを受け入れてくれた本田(明彦)会長、長野(ハル)マネージャー、帝拳ジムの皆さんには心から感謝しています。アリガトウゴザイマス。帝拳ジムは広くて雰囲気も良く、練習していても本当に楽しかったよ。スパーリング・パートナーを務めてくれた石本(康隆)選手も良い選手だし、きっとチャンピオンにもなれると思う。頑張って!
■自宅のあるアメリカから撮影のためにフィリピンに行き、そして来日。タイトな日程で動いていますが、練習やコンディションの面で不安はありませんか。
ドネア どこにいようとコンディションを整えるために、できる限りジムには行くようにしているので大丈夫だよ。本格的なキャンプ(集中トレーニング)が始まるときにはハードなメニューについていける身体になっているように準備しているんだ。
■そういえば今回はトレーナーを務める元WBA世界スーパーライト級王者モーリス・イースト氏(1992年9月、平仲信明を11回TKOに破って戴冠)を伴っての来日でしたね。
ドネア 彼はフィリピンの先輩王者でもあるし、トレーナーとしても優秀な人なんだ。恥ずかしがり屋の面はあるけどね。トレーニングに関しては何でも要求に応えてくれるし、とにかく一生懸命にやってくれるんだ。本当に感謝しているよ。彼はフィリピン史上最年少の世界チャンピオンでもあるし、そんな人と一緒にトレーニングできること自体が光栄なんだ。
■オフのときに浅草にも行きましたね。
ドネア そう、浅草はすごかったよ! 今度、レイチェルと一緒のときにまたゆっくりと回ってみたいな。あの場所でお祈りをしたりね。景色も綺麗だし、歴史が感じられるのですごく気に入ったよ。今回はあまり時間がなかったけれど、次回は時間をかけていろいろな角度から探索してみたいな。そのときはまたヨロシクね。
■でも、初めて引いたおみくじでは凶が出てしまいましたね(笑)。
ドネア 最初のおみくじはやり方が分からなかったので、代わりに買って引いてもらったものだったでしょ。そのことを電話でレイチェルに話したら「自分の運命は他の人に委ねてはいけないということなんじゃない?」と言われて僕も納得したんだ。そういう意味では遊びとはいえ勉強になったよ。
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