3階級制覇王者 来日記念
独占対談 第1弾
VS 原 功(ボクシング・ライター)
ROUND.1

 今年2月、フェルナンド・モンティエル(メキシコ)を戦慄的な2回TKOに下し、フライ級、スーパーフライ級に続いてバンタム級も制覇した「フィリピーノ・フラッシュ」(フィリピンの閃光)ノニト・ドネア。10月22日に米国ニューヨークでオマール・ナルバエス(亜)の挑戦を退けたドネアは、約1ヵ月後の11月20日にレイチェル夫人や友人らと来日し、23日に帰国した。その間、22日には親交のあるボクシングモバイル・スタッフと合流し、貴重な1日をアクティブに過ごした。
 当サイトではドネアの協力を得て限られた時間内に4組の対談を実現した。その第1弾として、今回はボクシング・ライターの原功との対談取材をアップ。ナルバエス戦のこと、次戦のこと、気になる西岡利晃(帝拳)との対戦プランなどにベテラン・ライターが鋭く迫った。

原 11月11日にレイチェル夫人とフィリピンで挙式を済ませたばかりですね。加えて16日に29歳の誕生日を迎え、重ね重ねおめでとうございます。
ドネア アリガトウ、アリガトウ。すごくハッピーです。レイチェルとの挙式はおとぎ話が実現したような、夢みたいな式だったよ。フィリピンだけでなく日本やアメリカからも家族や友人たちが参列しに来てくれたしね。本当に夢のような時間だった。

原 レイチェル夫人との出会いは?
ドネア テコンドーのナショナルチームの祝勝会があって、共通の友人に誘われて参加したときに出会ったんだ。レイチェルはテコンドーのチャンピオンだったからね。でも、僕のレイチェルに対する第一印象は決して良くはなかったんだ。なんだかプライドが高そうだなぁって思ったからね(笑)。だから一目ぼれじゃないんだよ。

原 先日、29歳の誕生日を迎えたわけですが、年齢による体の変化を感じることはありますか。
ドネア 体は確実に大きくなっているね。でも、スピードの衰えは感じないし、逆に力強さを感じているんだ。もしかしたら体が大きくなっている分だけスピードは少し落ちているのかもしれないけれど、その分だけパワーは上がっているよ。僕のパワーはスピードから来るものなんだ。21歳のときと29歳の現在の自分を比べてみると、21歳のころはすごくスピードがあったけれど、パワーはまったくなかった。そのころと比べるとスピードは落ちたかもしれないけれど、スピードをパワーに変える打ち方に変わったからだと思っているんだ。でも、それでもほかの選手と比べたらまだまだ僕はスピードがあると思っているよ。29歳は、まだまだ可能性の始まりだと思っている。

原 では、先月のナルバエス戦について話を聞かせてください。実のところ当日のコンディションはどうだったのでしょうか。
ドネア コンディションそのものは良かったけれど、8ヵ月もブランクがあったので減量が大変でした(笑)。最後のほうは脱水症状のようになるなど、力が入らない感じだったからね。でもトレーニングでは調子良かったし、力強い感じだったんだ。

原 前日計量ではバンタム級リミットよりもずいぶんと軽い116ポンド1/2(約52.8キロ)でしたね。
ドネア そうそう、思っていたよりも軽かったので自分でもビックリしたんだ。計量前に自分の部屋の体重計で計ったら118ポンド(約53.5キロ=バンタム級リミット)だったのに、計量場で計ったら116ポンド1/2だったので混乱しちゃったよ。

原 ちなみにリバウンドは?
ドネア リングに上がるころには129〜130ポンド(約58.5キロ〜58.9キロ)ぐらいだったんじゃないかな。

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