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[試合後談話]2023.5.3

大阪決戦は白熱の攻防!

熱戦!
 WBOアジアパシフィック女子ミニマム級タイトルマッチ、王者の吉川梨優那(21=ディアマンテ)対挑戦者の伊賀薫(30=真正)の一戦が3日、大阪・和泉シティプラザ弥生の風ホールで開催された「FRESH BOXING×LA FIESTA DEL DIAMNTE」のメインイベントにて行われた。

 鬼門の初防衛戦に臨んだ吉川と、階級を上げて2本目のベルトを狙う伊賀。勝利の女神は、どちらにほほえんだのかーー。
吉川梨優那(ディアマンテ)が初防衛
 吉川が、的確で力強いパンチを決め続けて完勝した。序盤から吉川が、プレスをかけて右クロス、左フックを好打。ジャブからワンツーにつなげる伊賀に対し、リズム感のある攻撃で、最後までペースを譲らなかった。
「勝って自信につながった」
 V1に成功した吉川は「初防衛戦で前回以上に緊張したが、練習でやってきたことを出すことができた。100点満点とはいかないが、80点はあげたい」と満面の笑みを浮かべた。

 昨年9月から世界ライトフライ級2団体王者の寺地拳四朗(31=BMB)のフィジカルトレーナーを務めている篠原茂清氏の下で、フィジカルトレーニングを開始。「体幹が強くなって、(自分でも)パンチが強くなったと思う」と手応えを感じたようだ。

防衛していきたい

 今後の目標を聞かれた吉川は「まだまだ世界というレベルではない。防衛戦で経験を重ねていきたい。チャンスが来たら、日本王座やOPBF王座も狙いたい。世界は一発で獲りたいので、それまでにもっと強くなります」と力を込めた。
「パワーを感じた」
 一方、悔しい結果となった伊賀は「相手の右オーバーハンドが見えなかった。パンチは効かなかったのでイケると思ったが、見栄えが悪かった。完敗です」とはっきりとした口調で試合を振り返った。
ロリト麻理菜(エスペランサ)
 この試合を観戦した日本女子ミニマム級王者のロリト麻理菜(29=エスペランサ)は「吉川選手の方が、コンビネーションとディフェンスが良くて、力が抜けていた。すごく良いボクシングだった」と感想を語ると、「同じ階級のチャンピオンとして刺激を受けた。いつか対戦する時がきたらやりたい」と王座統一戦にも前向きだった。
採点表