[記者会見]2014.6.27
クリチコVSプレフ
ウラジミール•クリチコ
WBA、IBF、WBO3団体統一世界ヘビー級王者ウラジミール・クリチコ(38=ウクライナ)と、IBF1位のクブラト・プレフ(33=ブルガリア)が26日、ドイツのハンブルグで揃って記者会見に臨んだ。両者は9月6日、ハンブルグのO2アリーナで対戦する。
ウラジミール•クリチコ
クリチコは06年4月にIBF王座を獲得後、実に17度目の防衛戦となる。ここ数年は無人の野を突っ走る状態が続いているが、今回のプレフは久しぶりに危機感を煽る相手といえる。会見に臨んだクリチコは「ヘビー級選手としてプレフはサイズも重量も十分で、加えてテクニックもある。さらにモチベーションも高いものがある。
プレフは私よりも大きな選手を破ってきた。彼はチャンピオンに次ぐ優れたヘビー級選手だ」と、挑戦者を持ち上げた。一方、08年北京五輪に出場した経験を持つプレフはドーピングに関して神経質になっているようで、「私は年に6回もテストを受けるような状態だ。クリチコが同じチェックを受けないとしたら、それはフェアではない」と牽制した。この先制攻撃には、温厚なことで知られるクリチコも反撃。「もしもあなたが試合をしたくないならば家にいてもいいんだよ」――戦いまで2ヵ月以上あるが、すでに駆け引きは始まっているようだ。クリチコは65戦62勝(52KO)3敗、プレフは20戦全勝(11KO)。オッズは9対2でクリチコ有利と出ている。