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[海外ニュース]2014.6.3

シェーファー氏がGBP退社

 元世界6階級制覇王者オスカー・デラ・ホーヤ氏(米)が興したゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)の最高経営責任者(CEO)だったリチャード・シェーファー氏(スイス/米)が2日、同社を退社した。
 元銀行員という肩書を持つシェーファー氏は02年からデラ・ホーヤ氏とともにGBPの経営に携わり、数々のスーパー・ファイトをプロモートしてきた。昨年9月には薬物とアルコール依存のリハビリ入院したデラ・ホーヤ氏に代わり、フロイド・メイウェザー(米)対サウル・アルバレス(メキシコ)の注目イベントを陣頭指揮。興行収益や有料テレビの契約軒数などで歴史に残る数字を打ち出していた。しかし、その前後からデラ・ホーヤ氏との関係に溝ができたと報じられてもいた。今春、退院したデラ・ホーヤ氏が古巣のトップランク(TR)社ボブ・アラム・プロモーターと会談、相互協力の方針を打ち出したが、この件に関してもシェーファー氏は反対の意見を持っていた。こうしたことから決裂は時間の問題とみられていた。今後に関しては「新しい章をスタートさせることになった。私は(GBP)の株主のまま、会社のさらなる発展的経営に関心を持っている」と話しており、形を変えて運営に携わることになりそうだ。その一方、業界に大きな影響力を持つアル・ヘイモン氏と組むという話や、メイウェザー・プロモーションズに移籍するする話など数々の噂が飛び交ってもいる。これを機に、21世紀に入って圧倒的な勢力を誇ってきたGBPとTR社の2大プロモーション時代に大きな変化が現れることは必至だ。