[海外ニュース]2014.5.31
ポベトキンがチャーを圧倒
アレクサンデル•ポベトキン
前WBA世界ヘビー級レギュラー王者アレクサンデル・ポベトキン(34=露)は30日(日本時間31日)、ロシアの首都モスクワでWBC6位のマヌエル・チャー(29=レバノン/独)と対戦、7回1分9秒TKO勝ちを収めた。
アレクサンデル•ポベトキン
昨年10月、ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)に4度のダウンを喫して判定負け、王座を失ったポベトキンは7ヵ月ぶりのリングを快勝で飾った。一方的といってもいい試合だった。ウラジミールの兄ビタリ・クリチコ(ウクライナ)に挑戦した経験を持つチャーは左ジャブでコントロールしようと試みたが、ポベトキンのパワーの前に抗いきれなかった。4回終了時の採点では40対36(二者)、39対37とポベトキンが明白なリードを奪った。前WBA王者は中盤に入ると圧力を強め、左フック、アッパー、右ストレートを繰り出してチャーを痛めつけていった。7回、ポベトキンは右から左フック、さらに右をフォローしてダウンを奪い、レフェリー・ストップに持ち込んだ。再起戦を飾るとともにWBCインターナショナル王座を手に入れたポベトキンは28戦27勝(19KO)1敗。チャーは28戦26勝(15KO)2敗。
前座ではWBC世界クルーザー級1位のラキーム・チャキエフ(露/独)が、世界挑戦の経験もあるサンタンデル・シルガド(コロンビア/米)に12回判定勝ちを収めている。チャキエフは20戦19勝(14KO)1敗、シルガドは27戦25勝(20KO)2敗。