[海外ニュース]2014.3.28
アマ時代の雪辱狙うフィゲロア
 WBC世界ライト級王者オマール・フィゲロア(24=米)は4月26日、米国カリフォルニア州カーソンのスタブハブ・センターで初防衛戦に臨む。挑戦者のジェリー・ベルモンテス(25=米)は最新のランキングで20位に入ってきたばかりの無名選手だが、アマチュア時代にはフィゲロアに5勝した実績を持っている。王者危うし?
 昨年7月、荒川仁人(八王子中屋)との激闘を制して王座を獲得したフィゲロアは、今月8日に初防衛戦を予定していたが、試合1週間前になって荒川戦で痛めた拳を悪化させてしまい、やむなくキャンセルした。治療に専念したため早い時期にリング復帰が可能になったようだ。ゴールデンボーイ・プロモーションズから発表された仕切り直しの初防衛戦の相手は無名のベルモンテスだったが、両者にはアマチュア時代の因縁があった。フィゲロアは「アマ時代には彼の方が大きかったので、いつもやられていた。でも、これで借りを返せるのでベルモンテス戦は大歓迎さ」と、腕を撫している。直近の4戦で1勝3敗と武運から見放されていたベルモンテスは、3月8日の試合で世界ランカーを破って急浮上してきた。こちらはアマ時代に5勝している自信からか「あのころは二人とも若かったけれど、私が5勝したのは間違いないこと。今回、6度目の敗北を与えるよ」と話している。戦績はフィゲロアが23戦22勝(17KO)1分、ベルモンテスは22戦19勝(5KO)3敗。指名挑戦権を持つ1位のダニエル・エストラーダ(メキシコ)、さらにその次の挑戦権を有するホルヘ・リナレス(帝拳)も勝負の行方が気になるところだ。