[海外ニュース]2014.2.22
リング禍で1億ドル訴訟
リング上の事故によって重大なダメージを被ったとして元世界ヘビー級ランカー、マゴメド・アブドゥサラモフ(露)の妻が試合を管理した米国ニューヨークのコミッションを相手どり1億ドル(約102億円)の訴訟を起こした。
事故は昨年11月2日、ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンのサブアリーナ、通称「ザ・シアター」のリングで起こった。マイク・ペレス(キューバ/アイルランド)とのヘビー級10回戦で判定負けを喫したアブドゥサラモフが試合後に昏倒。病院に収容され、急性の外傷性脳損傷のため開頭手術を受けた。一時は命が危ぶまれる深刻な状態だったが、意識を回復。12月末には転院し、以後はリハビリに励んでいる。こうしたなかアブドゥサラモフのバカナイ夫人が「不十分な治療と処置が認められる。管理責任と医療過誤がある」として試合を管理したニューヨーク州アスレチック・コミッション(NYSAC)に1億ドル(約102億円)の支払いを求めて訴訟を起こした。これを受けNYSACがどう対応するのか、今後の推移を見守りたい。