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[WBC総会]2013.11.7

メイウェザーに二者択一迫る

フロイド・メイウェザー
 タイの首都バンコクで開催中の第51回WBC年次総会では、開会4日目の6日、各階級の指名挑戦者および試合の確認作業が行われた。
 注目されたのはスーパーウェルター級とウェルター級のふたつの王座を持つフロイド・メイウェザー(米)に関する対応だ。通常は別の階級の王座を獲得した場合、2週間程度の期間を設けて二者択一を迫っているが、スーパースターが相手となるとそうもいかないようだ。9月にスーパーウェルター級王座も獲得したメイウェザーは、どちらの王座とも保持したまま現在に至っている。WBCでは12月15日の期限を設定してどちらかの王座を返上するよう通達を出した。同様のことはライト級のWBC王座とウェルター級のWBA王座を持つエイドリアン・ブローナー(米)にもいえる。WBCは同じく12月15日を期限としてどちらの階級に絞るのか決断を迫ることとした。そのうえで、もしもブローナーがWBCのライト級王座を返上した場合は、暫定王者のオマール・フィゲロア(米)が正王者に昇格し、1位のダニエル・エストラーダ(メキシコ)が指名挑戦者になるという。
 日本関係では、スーパーフェザー級王者の三浦隆司(帝拳)が大晦日にダンテ・ハルドン(メキシコ)の挑戦を退けた場合、デビス・ボスキエロ(イタリア)が次の指名挑戦者になることが確認された。また、バンタム級に関しては、まず3位のステファン・ジャモイ(ベルギー)と4位のフリオ・セハ(メキシコ)が対戦し、その勝者が2位のスリヤン・ソー・ルンビサイ(タイ)と挑戦者決定戦を行うこととした。この3人のなかから勝ち抜いた選手が、11月10日に5度目の防衛戦を控えるバンタム級の山中慎介(帝拳)の次の指名挑戦者ということになる。