[訃報]2013.9.19
元H級王者ケン・ノートン氏
 70年代にモハメド・アリ(米)らと激闘を演じ世界ヘビー級王座も獲得したケン・ノートン氏(米)が18日、米国アリゾナ州の病院でうっ血性心不全のため逝去した。ノートン氏は昨年、軽い脳卒中にかかり療養中だった。70歳だった。
 ノートン氏は67年にプロデビュー。73年3月にアリのアゴを割ったうえ12回判定勝ち、NABF北米ヘビー級王座を獲得して注目を浴びるようになった。半年後の再戦では判定負けを喫し、翌74年3月にはジョージ・フォアマン(米)の持つ世界ヘビー級王座に挑戦して2回TKO負け。しかし、その後もトップ戦線に留まって活躍し、78年には挑戦者決定戦の勝利を評価され、WBCから世界ヘビー級王者の認定を受けた。「ペーパー・チャンピオン」の誹りを受けたこともあるが、その実力は誰もが認めるところだった。アリとの1勝2敗を含めた生涯戦績は50戦42勝(33KO)7敗1分。息子のケン・ノートン・ジュニアは、ダラス・カウボーイズやサンフランシスコ49ersで活躍したアメリカン・フットボールの人気選手だった。