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[試合結果]2013.4.7

マカオW世界戦

エストラーダ(左)vsビロリア(右)
 中国のマカオで6日、08年北京&12年ロンドン両五輪制覇のゾウ・シミン(中国)のプロデビュー戦とW世界タイトル戦がトップランク社アジア進出大会で行われた。
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WBA/WBO世界フライ級タイトルマッチ
○ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
 12回判定(2対1)
×ブライアン・ビロリア(比/米)

 昨秋、エルナン・マルケス(メキシコ)との打撃戦を制してWBA/WBO世界フライ級王者になったビロリアは、統一王者として初防衛戦となったエストラーダ戦。王者ビロリアは左フック、カウンターでエストラーダを翻弄して出だしはよかった。
エストラーダが新王者
 6Rに入るとエストラーダが反撃を始め、中盤以降ペースは徐々に挑戦者に流れが傾き始めた。9Rにはビロリアが後退する場面も見られ、10Rには右ストレートで王者をグラつかせた。最終ラウンドにもダウン寸前まで追い詰められたビロリアだったが、何とか持ちこたえ試合終了。判定は、ひとりが115-113でビロリアを支持したが、166-111、117-111で二者が挑戦者エストラーダを支持し、新王者誕生となった。戦績はエストラーダが25戦23勝(18KO)2敗。王座を失ったビロリアは38戦32勝(19KO)4敗2無効試合。
マグダレノ(左)vsマルチネス(右)
WBO世界Sフェザー級タイトルマッチ
○ローマン・マルチネス(プエルトリコ)
 12回判定(2対1)
×ディエゴ・マグダレノ(米)

 静かな立ち上がりで始まったWBO世界スーパーフェザー級タイトル戦が動き出したのは4R、王者のマルチネスの右ストレートがクリーンヒットしマグダレノからダウンを奪った。
ローマン・マルチネス
 それ以降、スピードを生かした戦いをするマグダレノをマルチネスが捕らえようとする展開が最後まで続いた。判定は二者が115-112、114-113でマルチネスを支持、一者は116-111でマグダレノを支持し、2対1のスプリットデシジョンでマルチネスが二度目の防衛成功。戦績は30戦27勝(16KO)1敗2分。世界初挑戦で敗れたマグダレノは24戦23勝(9KO)1敗と初黒星を喫した。
プロデビュー戦を勝利で飾ったゾウ
フライ級4回戦
○ゾウ・シミン(中国)
 4回判定(3対0)
×エレアサール・バレンスエラ(メキシコ)

 8年北京&12年ロンドン両五輪制覇のゾウ・シミンがフライ級4回戦でプロデビュー戦にしてメインに抜擢された。リングを大きく使い、時折バレンスエラに鋭いパンチを放つゾウは試合中に笑顔を見せるなど、母国でのプロデビュー戦を楽しんでいるようだった。試合は判定となったが、スピードでバレンスエラとの格の違いを見せつけるなど、会場に集まった観客も自国の英雄の姿に大喜びだった。判定は三者ともに40-36のフルマークでゾウがデビュー戦を勝利で飾った。