[海外ニュース]2012.12.6
兄の敵討ちを希望
サウル・アルバレス
 WBC世界スーパーウェルター級王者サウル・アルバレス(メキシコ)の次戦に関して、共同マネージャー兼トレーナーのチェポ・レイノソ氏が「WBA王者オースチン・トラウト(米)との対戦が濃厚」と話している。
 レイノソ氏が専門サイトboxing sceneに明かしたところによると、アルバレス陣営は来年5月4日にミゲール・コット(プエルトリコ)との対戦を考えていたが、12月1日にコットがトラウトに敗れたことでプランは変更の可能性が高くなったという。知名度や実績、ファン好みの戦闘スタイルという点ではいまだにトラウトよりもコットの方が上だが、アルバレスにとってトラウトは兄の敵討ちという意味を持ってくるため、それはそれで興味を引くカードといえる。
 トラウトはアルバレスの兄リゴベルト・アルバレスと11年2月にグアダラハラで戦い、判定勝ちでトラウトがアルバレスからWBA王座(当時は暫定王座)を奪っている。無敗の王者同士の統一戦というだけでなく、因縁カードということでプロモーターやファンが関心を示してくれればしめたものだ。