[海外ニュース]2012.12.3
負けてもコットはコット
ミゲール・コット
 1日(日本時間2日)、米国ニューヨークでWBA世界スーパーウェルター級王者オースチン・トラウト(米)に判定で敗れた元3階級制覇王者ミゲール・コット(プエルトリコ)だが、その商品価値はそれほど落ちてはいないようだ。
 噛み合わせの甘い試合はトラウトの手数や正確さが最大限の評価を得たかたちとなり117対111(二者)、119対109の大差で王者の防衛が支持された。しかし、試合を中継したショータイムの解説を務めたポール・マリナッジ(米)のように114対114のドローと見た者もいたほどだった。
 来年5月4日にWBC王者サウル・アルバレス(メキシコ)とコットの対決を計画していたゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)のCEOリチャード・シャーファー氏も、大差の判定に首を傾げているひとりだ。「採点ほどの差はなかったはず。もっとクロスしていると思った」
 結果としてコットが連敗したことでアルバレス対コットは消滅かと思われたが、必ずしもそうではないらしい。同氏は「まだアルバレス対コットが消滅したわけではない。対戦の可能性もある。もちろんアルバレス対トラウトの可能性もある」と話している。負けてもコットはコット、いまだに好戦的なスタイルは好印象、高評価を得ているようだ。