[試合結果]2012.12.1
SL級暫定王座決定戦
グスマン(左)アラクベルディエフ(右)
 WBA世界スーパーライト級暫定王座決定戦、1位のホアン・グスマン(ドミニカ共和国)対2位カビブ・アラクベルディエフ(露)の12回戦は30日(日本時間12月1日)、米国フロリダ州サンライズで行われた。
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○カビブ・アラクベルディエフ(露)
 8回負傷判定(2対1)
●ホアン・グスマン(ドミニカ共和国)

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 このところWBAのスーパーライト級王座は持ち主が目まぐるしく入れ替わっている。昨年12月にアミール・カーン(英)に勝ったレイモント・ピーターソン(米)がスーパー王者として君臨していたが、ドーピングで陽性反応が出たため剥奪され前王者カーンが王座に復帰。現在は今年7月にカーンを倒したWBC王者ダニー・ガルシア(米)がスーパー王者に認定されている。レギュラー王座はマルコス・マイダナ(亜)が保持していたが、この夏にウェルター級転向のため返上。現在も空位になっている。
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 そんななか、なぜかレギュラー王座ではなく暫定王座の決定戦として試合は行われた。元2階級制覇王者グスマンの勝利が濃厚とみられたカードだが、そのグスマンはサウスポーのアラクベルディエフのパンチを浴びて3回にダウンを喫するなど調子はもうひとつ。
グスマンが左足を負傷
 不運は重なるもので、グスマンは8回には左足を痛めてしまった。この負傷は試合の続行に支障をきたすほどで、ここで戦いは終了となり勝敗は当該ラウンドを含めた採点に委ねられることになった。その結果、三者とも76対75の同一スコアながら二者がアラクベルディエフを支持していた。
カビブ・アラクベルディエフ
 新暫定王者アラクベルディエフは18戦全勝(8KO)の29歳。敗れた36歳のグスマンは36戦33勝(20KO)1敗1分1無効試合。