[海外ニュース]2012.10.18
迷走のWBAフェザー級王座
 セレスティーノ・カバジェロ(パナマ)が王座を返上したWBAのフェザー級だが、正規王座の決定戦カードが確定したと思ったら、今度は暫定王座の決定戦まで行われることになった。
 カバジェロが指名試合の落札条件に異議を唱えるかたちで王座を返上したのは今月に入ってからのこと。それを受け2日後には、ニコラス・ウォータース(ジャマイカ)対ダウリス・プレスコット(コロンビア)のカードで12月13日に王座決定戦が行われることが発表された。
 ところが騒動はこれだけでは済まなかった。WBAはまたも不要な暫定王座設置を容認したのである。こちらのカードはハビエル・フォルツナ(ドミニカ共和国)対パトリック・ハイランド(メキシコ)。暫定王座決定戦は12月8日、米国ラスベガスで行われるマニー・パッキャオ(比)対ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)の前座に組み込まれている。戦績は、23歳のフォルツナが20戦全勝(15KO)、29歳のハイランドが27戦全勝(12KO)。全勝同士の対決というのがせめてもの救いだが、本来ならば挑戦者決定戦で十分であろう。
 なお、WBAのフェザー級はスーパー王者としてクリス・ジョン(インドネシア)が君臨しており、11月9日にシンガポールでチョンラタン・ピリャピニョ(タイ)の挑戦を受けることになっている。