[WBCランキング]2020.1.19
中量級以上に動きあり!ヘビー級も必見!
中量級のド真ん中にカネロが君臨。
WBC(世界ボクシング評議会)の最新ランキングが18日、更新された。今月動きがあったのは時代の寵児、サウル・カネロ・アルバレス(29=メキシコ)が牽引する中量級だろう。2018年10月にDAZNと交わした5年11試合の放映権料が400億円を超えたと報道されて以来、ミドル級からライトヘビー級までを戦場とするカネロとの対戦を熱望する選手が後を絶たないが、ショートリスト(候補者リスト)に入るためには、実績と知名度が必要となる。ライトヘビー級とヘビー級の間にクルーザー級があるが、普段はあまり話題にならない階級として不名誉な位置づけになっているが、ヘビー級とスーパーウェルター級からライトヘビー級までの人気が英米で高まってきたのに伴って、今後はクルーザー級にもスポットが当たるかもしれない。この階級も早速、今月末に動きがある。
スーパーウェルター級王者: ジャメール・チャーロ
スーパーウェルター級は昨年12月22日に1年ぶりのリベンジマッチでトニー・ハリソン(29=米国)からベルトを奪還したジャメール・チャーロ(29=米国)が王座返り咲きを果たした。ミドル級のレギュラーチャンピオンでジャメールの双子の兄弟のジャモール(29=米国)も先月8日に防衛に成功したため、兄弟で世界王座に就いている。2月9日に試合を迎えるケル・ブルック(33=英国)はひとつ上げて10位になった。
ダニエル・ジェイコブス(32=米国)
中量級は今後、トップ選手が対戦相手との条件に合わせて階級を変更することが予想されるが、先月、ライトヘビー級12回戦でフリオ・セサール・チャベスJr.(33=メキシコ)を5ラウンドTKOで仕留めたダニエル・ジェイコブス(32=米国)は、WBCのランキング上は先月はミドル級1位だったが、今月はスーパーミドル級へ転級して4位に入っている。
ミドル級4位:リアム・ウィリアムス(27=英国)
先月WBOインターコンチネンタル王者決定戦でアランテス・フォックス(27=米国)とのWBO世界ランカー対決を制したリアム・ウィリアムス(27=英国)がWBCでもミドル級の4位に入った。昨年7月に村田諒太(34=帝拳)に王座を明け渡したロブ・ブラント(29=米国)は8位と徐々にランキングを上げ戻してきている。
正規王者決定戦は1月31日
クルーザー級に動きがあった。今月31日にコンゴのキンシャサで正規王者決定戦が行われる。この階級はスーパーチャンピオンの座にマイリス・ブリエディス(35=ラトビア)が就いているが、ランキング1位のイルンガ・マカブ(32=南ア)と2位のミケル・シエスラク(30=ポーランド)の間でレギュラーチャンピオンの座を競う。
ワイルダーとフューリーが牽引するヘビー級
米国と英国に中心選手が集中しているヘビー級は、チャンピオンのデオンタイ・ワイルダー(34=米国)とタイソン・フューリー(31=英国)の2度目の対戦が発表されて以来、米英のメディアが報道合戦を続ける中、暫定王座にディリアン・ホワイティ(31=英国)が就いた。