今度はカルモナ 1.6キロ超過で失格
スーパーフライ級のWBA(世界ボクシング協会)、IBF(国際ボクシング連盟)ダブル世界戦が26日(日本時間27日)、米国カリフォルニア州フレズノのセーブマート・センターで行われる。試合に出場する4選手、WBA王者カリド・ヤファイ(28=英)と挑戦者同級10位ダビド・カルモナ(27=メキシコ)、IBF王者ジェルウィン・アンカハス(26=比)、挑戦者同級1位ジョナス・スルタン(26=比)は25日、前日計量に臨んだが、カルモナが体重超過のため失格となった。
IBF王者のアンカハスは114.8ポンド(約52.0キロ)、挑戦者のスルタンは114.4ポンド(約51.8キロ)で問題なくパス。米国初登場となるWBA王者のヤファイも114.8ポンドで計量をクリアしたが、カルモナは1階級上のバンタム級でも失格となる118.6ポンド(約53.7キロ)だった。カリフォルニア州ルールでは最初の計量で2ポンド(約900グラム)以上の超過があった場合は再計量を行わないことになっており、この時点でカルモナは失格となった。そのためヤファイ対カルモナはノンタイトル戦として挙行されることになった。93年ぶりのフィリピン人同士の世界戦に臨むアンカハスは31戦29勝(20KO)1敗1分、スルタンは17戦14勝(9KO)3敗、ヤファイは23戦全勝(14KO)、カルモナは31戦21勝(9KO)5敗。
近年、トップ選手たちの体重超過が目立っているが、今年に入ってからの世界戦だけでも以下のとおりで、カルモナが6例目となる。1月=ハビエル・フォルトゥナ(ドミニカ共和国)、3月=ルイス・ネリ(メキシコ)、スコット・クイッグ(英)、4月=比嘉大吾(白井・具志堅)、5月=ポール・バトラー(英)、6月=ダビド・カルモナ(メキシコ)。WBC(世界ボクシング評議会)のような試合1ヵ月前、1週間前の予備計量にも罰則を設けるなど厳しい策を講じる必要がありそうだ。