[海外ニュース]2018.4.25
ウェルター級王者サーマンがWBC王座返上
キース・サーマン
ウェルター級のWBA(世界ボクシング協会)スーパー王座とWBC(世界ボクシング評議会)王座を持つキース・サーマン(29=米)が、WBC王座を返上した。マウリシオ・スライマンWBC会長が明らかにしたもので、空位になった王座の決定戦は1位ダニー・ガルシア(30=米)対2位ショーン・ポーター(30=米)のカードで行われるという。サーマンは右肘や拳の負傷のため昨年3月からリングを遠ざかっている。WBA王座は保持することになる。
サーマンは5月19日に次戦を予定していたが、相手が決まらないうえ自身が拳を痛めたため試合をキャンセル。本人と統括団体の動きが注目されていた。そんななかWBC王座の返上が確認されたわけだ。王座決定戦に出場するガルシアは前WBC王者で、WBA王者だったサーマンに昨年3月に判定負けを喫したが、今年2月にブランドン・リオス(米)を9回TKOで下して挑戦権を手にした。ポーターは元IBF(国際ボクシング連盟)王者で、16年6月にサーマンの持つWBA王座に挑んで12回判定負けを喫している。昨年4月、元王者アンドレ・ベルト(米)との挑戦者決定戦で9回TKO勝ちを収め、再戦の機会を待っていた。ガルシアは35戦34勝(20KO)1敗、ポーターは31戦28勝(17KO)2敗1分。