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[海外ニュース]2018.4.25

サンダース「いまはマーティン戦に集中」

ビリー・ジョー・サンダース

 WBO(世界ボクシング機構)ミドル級王者ビリー・ジョー・サンダース(28=英)は6月23日、同国人のマーティン・マレー(35)を相手に英国ロンドンのO2アリーナで4度目の防衛戦を行う。試合を2ヵ月後に控えた24日、両者が会見に臨んだ。力のあるスター選手が揃い風雲急を告げるミドル級トップ戦線の主役のひとりでもあるサンダースは「いまはマーティン戦に集中している」と話している。

 サウスポーのサンダースは昨年12月、前IBF(国際ボクシング連盟)王者デビッド・レミュー(カナダ)を相手に12回判定勝ち、高い技術力をみせて評価を上げた。以前からゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン/米)との統一戦を希望していると口にしているが、実現しないままとなっている。ビジネスの面で距離があるうえ、ゴロフキンが指名戦に追われる状況になっていることもあり、3団体王者との統一戦はしばらく先になりそうな気配だ。そんな状況下でV4戦を迎えるが、「いまはマレーとの試合に集中している。この男に勝てないようだと、私は自分が思っているような選手ではないということになってしまう。体格ではマーティンの方が上回っているが、サイズは関係ない。私は敗北の感覚を知りたくないし、そんな経験をしたくもない」と話している。
 元WBAミドル級暫定王者のマレーは「6月23日、私は世界王者になる。その確率は100%だ。サンダースが世界王者として私の前に立ち、そして私は世界王者になるんだ」と意気込んでいる。サンダースは26戦全勝(12KO)、マレーは41戦36勝(17KO)4敗1分。勝利を逃した5戦の相手は現役世界王者4人、のちの世界王者ひとりという内訳だ。オッズは10対1でサンダース有利と出ている。