「戦うことが私の仕事」とゴロフキン
ミドル級のWBA(世界ボクシング協会)スーパー王座、WBC(世界ボクシング評議会)王座、IBF(国際ボクシング連盟)王座を持つゲンナディ・ゴロフキン(36=カザフスタン/米)と、挑戦者でWBCスーパーウェルター級1位のバーネス・マーティロスヤン(31=アルメニア/米)が23日(日本時間24日)、米国カリフォルニア州グレンデールでメディアの取材に応じた。両者は5月5日(日本時間6日)、カリフォルニア州カーソンのスタブハブ・センターで拳を交える。
紆余曲折のすえ20度目の防衛戦が決まったゴロフキンは「バーネス(マーティロスヤン)のことはオリンピック(ともに04年アテネ五輪に出場)のときから知っている。彼は優れた選手で、チーム力もある。そして彼自身はとても紳士だ。簡単な戦いではなく、いい試合になる。私の戦闘スタイルやパワーが勝利に繋がると信じている」と意気込みを口にした。対戦が予定されていたサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)がドーピング違反発覚のため辞退したことで代役選びが難航し、一時はイベントそのものがキャンセルになるのではないかとみられた。そのことに関してゴロフキンは「私はアクティブに活動していたいんだ。(アルバレス戦が予定される)9月まで待てないからね。戦うために戻ってきたんだ。それが私の仕事だからね。いまはバーネスとの試合に集中している」と話した。
一方、1年前にドン・キング・プロダクションズに移籍し、WBCスーパーウェルター級挑戦者決定戦に向けて待機状態だったマーティロスヤンは、「この機会を得ることができて嬉しい。実現するとは思っていなかった。ドン・キング氏から『ゴロフキンと戦うか』と聞かれたとき、地獄のような感じだったけれど、戦うことに決めた。彼は攻めてくるだろうし、私も攻めていく。激しい戦いになると思う」と話した。
ジョー・ルイス(米)=25度、ダリウス・ミハエルゾウスキー(ポーランド)=23、リカルド・ロペス(メキシコ)=22、スフェン・オットケ(独)とジョー・カルザゲ(英)=21、バーナード・ホプキンス(米)=20 に次いで史上7人目のV20を狙うゴロフキンは38戦37勝(33KO)1分、3度目の世界挑戦となるマーティロスヤンは40戦36勝(21KO)3敗1分。オッズは25対1でゴロフキン有利と出ている。