ボクシングモバイルニュース
[試合結果]2018.4.8

ララvsハード トルーアックスvsデゲール

ハードvsララのSウェルター級統一戦

 スーパーウェルター級王座統一戦、WBA(世界ボクシング協会)スーパー王者エリスランディ・ララ(34=キューバ/米)対IBF(国際ボクシング連盟)王者ジャレット・ハード(27=米)、IBFスーパーミドル級タイトルマッチ、王者ケイレブ・トルーアックス(34=米)対前王者で現8位ジェームス・デゲール(32=英)のダブル世界戦が7日(日本時間8日)、米国ネバダ州ラスベガスのハードロック・ホテル&カジノで行われた。

スーパー王者のハードが王座統一

〇ジャレット・ハード(米)
 12回判定(2対1)
×エリスランディ・ララ(キューバ/米)

〇ジェームス・デゲール(英)
 12回判定(3対0)
×ケイレブ・トルーアックス(米)

 前日まで13対11だったオッズは、試合当日にはララ有利ながらほぼイーブンにまで接近。その予想どおり実際の試合も一進一退の競ったものとなった。体格で上回るハードがプレッシャーをかけ、ハンドスピードで勝るサウスポーのララがカウンターを中心に迎え撃つ展開となり、振り分けの難しいラウンドが延々と続いた。強引に分けるならば前半はイーブン、中盤はララ、終盤はハードという展開だった。10回あたりになるとララの右目周辺の腫れが目立つようになった。そんな接戦の勝負どころは最終12回だった。残り30秒ほどでハードが右フック、右アッパーに続いて左フックをヒットするとララがダウンを喫したのだ。この2点が勝敗を分けることになった。採点はジャッジ三者とも114対113という同じ数字だったが、二者がハード、もうひとりがララと分かれた。
 王座統一を果たすとともにIBF王座2度目の防衛を果たしたハードは22戦全勝(15KO)。暫定王者から正王者、さらにスーパー王者に昇格し、今回が8度目の防衛戦でもあったララは30戦25勝(14KO)3敗2分。

左:トルーアックス 右:デゲール
 スーパーミドル級のトルーアックス対デゲールは、昨年12月の再戦となった。前に出るトルーアックスをデゲールが迎撃するパターンとなったが、序盤からバッティングが目立つなど、やや大味な内容になった。3回にデゲールが右目上をカット、以後は流血に悩まされることになった。それでも中盤までは競ったラウンドの多くをデゲールがものにして折り返した。トルーアックスは8回から圧力を増し、10回にはデゲールが肩で押す反則行為で減点1を科されたこともあってイーブンに近い状態に戻した。しかし、最後の11回、12回で微妙なラウンドを持っていかれた。採点はひとりが117対110と大差をつけたが、残る二者は114対113の1ポイント差だった。辛うじて3対0の判定勝ちを収め王座奪回を果たしたデゲールは27戦24勝(14KO)2敗1分。4ヵ月の在位に終わったトルーアックスは35戦29勝(18KO)4敗2分。
再戦はデゲールに軍配
 前座ではIBFスーパーウェルター級挑戦者決定戦が行われ、5位のジュリアン・ウィリアムス(米)が4位のナサニエル・ガリモア(ジャマイカ/米)に12回判定勝ちを収めた。116対112、117対110、114対114の2‐0で勝利を得たウィリアムスは28戦25勝(15KO)1敗1分1無効試合。ガリモアは23戦20勝(17KO)2敗1分。
 同じく前座ではセルジオ・モーラ(米)対アルフレド・アングロ(メキシコ/米)の元スーパーウェルター級世界王者対決が行われ、モーラが8回判定勝ちを収めた。採点は78対74、77対75で二者がモーラ、もうひとりは逆に78対74でアングロと割れた。モーラは36戦29勝(9KO)5敗2分、アングロは31戦24勝(20KO)7敗。