[海外ニュース]2018.4.6
代役の有力候補にムンギアが急浮上
ドーピング違反を犯した元世界2階級制覇王者サウル・カネロ・アルバレス(27=メキシコ)が、5月5日に米国ネバダ州ラスベガスで予定されていた3団体統一世界ミドル級王者ゲンナディ・ゴロフキン(35=カザフスタン/米)への挑戦を辞退したことにともない、王者陣営は代役探しに奔走している。複数のトップ選手の名前が代役として挙がるなか、ここにきてWBC(世界ボクシング評議会)スーパーウェルター級8位のホープ、ハイメ・ムンギア(21=メキシコ)が候補として急浮上してきた。
アルバレスに代わる挑戦者として第一候補とみられていたのはWBA(世界ボクシング協会)9位、WBC11位、IBF15位、WBO5位のゲイリー・オサリバン(アイルランド)で、その可能性はいまも消えたわけではない。しかし、メキシコの戦勝記念日に合わせたイベントということや課金システムのペイ・パー・ビュー(PPV)での放送を前提として考えた場合、メキシコの挑戦者の方がベターという考えがあるようだ。そこで浮上してきたのがムンギアというわけだ。実績と知名度の不足はあるものの21歳の若さと可能性、28戦全勝(24KO)という戦績などアピール・ポイントはいくつかある。このままムンギアが代役に決まれば、8日で36歳になるベテラン王者にKO率86パーセントの新鋭が挑むという構図になる。ムンギアやオサリバンを含め、数人の候補のなかから近日中にはゴロフキンのV20戦の相手が決まるものと思われる。