240ポンド弱の体重を目指すジョシュア
ヘビー級のWBA(世界ボクシング協会)、IBF(国際ボクシング連盟)、WBO(世界ボクシング機構)3団体統一戦(3月31日@英国カーディフ)まで、あと10日となった22日、WBAスーパー王座とIBF王座に君臨するアンソニー・ジョシュア(28=英)がメディアに現在の調整状況や意気込みを話した。WBO王者ジョセフ・パーカー(26=ニュージーランド/米)のスピードに対抗するためか、ジョシュアは軽めの体重で試合に臨む予定だと明かしている。
※ジョシュア対パーカーは4月1日(日)午前5時半からWOWOWプライム・チャンネルで生中継の予定
13年10月のプロデビュー戦は230.7ポンド(約104.6キロ)だったジョシュアだが、2年前の世界挑戦時が244ポンド(約110.6キロ)で、以後は243ポンド(約110.2キロ)、249ポンド(約112.9キロ)、250ポンド(約113.3キロ)、そして昨年10月のV4戦は254ポンド(約115.2キロ)と重量が増している。パワーはアップするものの、もうひとつの武器とされるスピードが損なわれるという懸念が周囲にも本人にもあるようだ。まして今回はスピードを売りにするパーカーが相手だ。ジョシュアは「238ポンド(約107.9キロ)~239ポンド(約108.4キロ)まで落としたい。相手のタイプに合わせて調整する必要があるからね」と話している。さらに陽動作戦の意味もあるのか「パーカーの足の動きに注目している。彼は前足に重心があるときはコンビネーションが出ないが、後ろ足のときの動きはスムーズなんだ」と自己分析を披露。そして「まだ準備の途中ではあるけれど、調子はいい」と加えている。
この試合で2500万ドル(約26億円)の報酬が約束されていると伝えられるジョシュアは20戦全KO勝ち、対するパーカーは24戦全勝(18KO)。20代の全勝の世界ヘビー級王者同士の統一戦は、13対2というオッズでジョシュア有利が続いている。