ボクシングモバイルニュース
[海外ニュース]2018.1.23

「第2のシーサケット」狙うティーラチャイ

ティーラチャイ

 WBA(世界ボクシング協会)ウェルター級1位、テワ・キラムことのティーラチャイ・クラティンデーンジム(25=タイ)は27日(日本時間28日)、米国カリフォルニア州イングルウッドのフォーラムで元WBC(世界ボクシング評議会)スーパーライト級暫定王者のルーカス・マティセ(35=亜)とWBAウェルター級王座決定戦を行う。オッズでは8対1でマティセ有利と出ているが、ティーラチャイは「私には戦略がある」と番狂わせを起こすことに自信をみせている。
※マティセ対ティーラチャイ(テワ・キラム)、ダブルメインのホルヘ・リナレス(帝拳)対メルシト・ヘスタ(比/米)のWBAライト級タイトルマッチは28日(日)正午からWOWOWプライム・チャンネルで生中継の予定

ルーカス・マティセ

 ティーラチャイは38戦全勝(28KO)というみごとなレコードを残しているが、はるか昔に峠を過ぎた元世界王者カイザー・マブサ(南ア)と元世界ランカーのランディ・スイコ(比)以外は世界的な実績のある相手は見当たらない。43戦38勝(35KO)4敗1無効試合のマティセが圧倒的有利とみられているのも当然といえよう。しかし、ティーラチャイは同胞のWBCスーパーフライ級王者シーサケット・ソールンビサイが米国でローマン・ゴンサレス(ニカラグア)を相手に2度の番狂わせを起こした例を挙げ、「彼がやったことを私もやってみせる。マティセのように向かってくるタイプは得意なんだ。具体的には離せないが戦略もある」と自信をみせている。ティーラチャイが自分の優位性を唱える根拠のひとつが体格だ。「私が長いことウェルター級で戦ってきたが、彼はスーパーライト級から上げてきた選手だ。当日のリングのなかでは私はさらに大きくなっているはず。今回は米国での世界戦だがリラックスしているし、勝って再びここで戦いたい」と話している。
 ティーラチャイは左ジャブを突いて相手をコントロールし、右ストレートに繋げる正攻法のボクサーファイター型だが、はたしてマティセにも通じるのかどうか。真の実力者なのか、それとも過大評価なのか、答えは当日のリングで出るだろう。