ジョシュアvsパーカー 統一戦は3/31@英国
ヘビー級のWBA(世界ボクシング協会)スーパー王座とIBF(国際ボクシング連盟)王座保持者アンソニー・ジョシュア(28=英)と、WBO(世界ボクシング機構)王者ジョセフ・パーカー(26=ニュージーランド/米)の統一戦が3月31日、英国カーディフのプリンシパリティ・スタジアムで行われることが決定した。ジョシュアは5度目、パーカーは3度目の防衛戦となる。16日に英国ロンドンで両選手同席のうえ発表会見が行われる予定だ。
両者の対戦は昨秋から交渉が本格化したが、一時は報酬の分配を巡って暗礁に乗り上げていた。その後、両陣営が辛抱強く交渉を続けた結果、ジョシュアが2/3、パーカーが1/3という比率で合意に達したと伝えられる。会場のプリンシパリティ・スタジアムは昨年10月、ジョシュアがカルロス・タカム(カメルーン/仏)を相手に4度目の防衛戦を行った際には7万8000人の大観衆で埋まった。今回も早々にチケットが完売することが予想される。
試合決定に際し20戦全KO勝ちのジョシュアは「難しい問題が多いなか実現する試合を楽しみにしている。この試合に向けすでにトレーニング・キャンプに入っている」と話している。ジョシュアのプロモーターで今回のイベントを仕切るマッチルーム・ボクシングのエディ・ハーン氏は「チャンピオンはチャンピオンと戦うべきであり、ジョシュアはそうした挑戦を続けている。若くて無敗のヘビー級チャンピオン同士が英国で戦うことは初めてで、理想的なカードといえる。この試合はジョシュアが真の統一チャンピオンになるための重要な戦いでもある」とPRしている。
これに対し24戦全勝(18KO)のパーカーを擁するドゥコ・イベンツのデビッド・ヒギンス・プロモーターは、「パーカーは運だけで世界チャンピオンになったわけではない。トップ10の選手たちを簡単に打ち倒してきた。ジョシュアに勝ったとしても驚くことはないだろう」と自信をみせている。
ヘビー級ではWBC(世界ボクシング評議会)王者のデオンタイ・ワイルダー(米)が3月3日に米国ニューヨークで元WBA暫定王者ルイス・オルティス(キューバ/米)を相手に7度目の防衛戦を行うことになっている。ジョシュア対パーカーはその4週間後の開催ということになる。勝者同士による頂上決戦実現の期待が膨らむ。