18年最初の世界戦 フアレスvsドグボー
今年最初の世界戦が6日(日本時間7日)、ガーナの首都アクラのブコン・ボクシング・アリーナで行われた。WBO(世界ボクシング機構)スーパーバンタム級暫定王座決定戦で拳を交えたのは1位のセサール・フアレス(26=メキシコ)と2位のアイザック・ドグボー(23=ガーナ)。フアレスが2度目のチャンスを生かして戴冠を果たしたのか、それとも五輪戦士ドグボーがガーナ8人目の世界王者になったのか。
〇アイザック・ドグボー(ガーナ)
5回2分12秒TKO
×セサール・フアレス(メキシコ)
もともとフアレスはWBOの正規王者ジェシー・マグダレノ(米)に挑戦する予定だったが、マグダレノが手首を痛めたためキャンセルになった。それを受けて今回の暫定王座決定戦が行われることになった経緯がある。試合は2回にダウンを奪ったドグボーが優位に立ったが、フアレスも逆転を狙って3回、4回と打ち合った。5回、ドグボーが再びダウンを奪い、今度は米国からやってきたトニー・ウィークス・レフェリーがカウント途中で試合をストップした。
新暫定王者のドグボーは12年ロンドン五輪に出場したが、そのときは1回戦で清水聡(大橋=現東洋太平洋フェザー級王者)に僅差のポイント負けを喫した。翌13年8月にプロ転向を果たし、WBOアフリカ王座やWBOインターナショナル王座などを獲得して世界上位に進出してきた。戦績は18戦全勝(12KO)。WBOからマグダレノとの団体内統一戦が義務づけられているが、正規王者が3月10日に次戦を予定しており、直接対決は早くても初夏になりそうだ。
15年12月にノニト・ドネア(比/米)とWBO王座決定戦を行い12回判定負けを喫しているフアレスは26戦20勝(15KO)6敗(1KO)。これが初のKO(TKO)負けだった。