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[メキシコ情報]2017.8.5

4階級制覇のマルケスが引退

ファン・マヌエル・マルケス

 2000年代の中量級を牽引したスター選手のひとり、元世界4階級制覇王者ファン・マヌエル・マルケス(43=メキシコ)が4日、引退を表明した。マルケスは14年5月を最後にリングに上がっていなかったが、戦線復帰を目指してトレーニングを続けていた。昨年来、何度も試合が計画され、今夏にも試合がセットされかけたが故障のため見送られていた。

ファン・マヌエル・マルケス

 マルケスは93年5月にプロデビューし、03年にマヌエル・メディナ(メキシコ)を7回TKOで下してIBF(国際ボクシング連盟)フェザー級王座を獲得。その後、スーパーフェザー級、ライト級、スーパーライト級を制覇した。マニー・パッキャオ(比)とは4度戦い1勝2敗1分だが、その1勝は戦慄的な6回KO勝ちだった。ウェルター級でも2度、世界挑戦を試みたが惜敗、5階級制覇はならなかった。攻防兼備の万能型で、強打とテクニック両面で秀でていた。戦績は64戦56勝(40KO)7敗1分。
 ボクシング界では、この1週間のうちに三浦隆司(帝拳)、内山高志(ワタナベ)、ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)、そしてマルケスと一時代を築いた世界王者たちが相次いで引退を発表している。