[海外ニュース]2017.4.27
ワイルダーはクリチコを支持
アンソニー・ジョシュア
IBF(国際ボクシング連盟)ヘビー級王者アンソニー・ジョシュア(27=英)対元3団体王者ウラジミール・クリチコ(41=ウクライナ)のタイトルマッチ12回戦は29日(日本時間30日)、英国ロンドンのウェンブリー・アリーナで行われる。WBA(世界ボクシング協会)のスーパー王座決定戦を兼ねたこの試合をリングサイドで観戦する予定のWBC(世界ボクシング評議会)王者デオンタイ・ワイルダー(31=米)は、「ジョシュアは若いし欠陥がある」としてクリチコの勝利を予想している。
※ジョシュア対クリチコは30日(日)朝6時からWOWOWライブ・チャンネルで生中継の予定。
デオンタイ・ワイルダー
近未来のスーパーファイトとして18戦全KO勝ちのIBF王者ジョシュアと38戦全勝(37KO)のWBC王者ワイルダーの統一戦が期待されている状態だが、今回の試合はジョシュアにとって大きなハードルと思われている。それだけにクリチコ戦をクリアすれば一気にワイルダーとの頂上決戦へと向かう可能性もある。ワイルダー自身が観戦することも統一戦の盛り上げ効果を生むはずだ。そのWBC王者はジョシュアとの対決を希望しながらも複雑な心境らしい。「ジョシュアには多くの欠陥があるし、まだゲームをするうえにおいては経験が足らない。それをクリチコが教え込むのではないだろうか。年齢のことを取り上げる人が多いが、年齢はアドバンテージにもなる。彼は様々なスタイルの選手と戦ってきたので、どう対応すべきか知っているはず。タイソン・フューリー(英)戦では失敗をしたけれど、同じ過ちは犯さないと思う。ジョシュアに勝ってほしいが、予想となるとクリチコに傾く」と話している。ワイルダー自身はIBF王者と戦う前にWBO(世界ボクシング機構)王者のジョセフ・パーカー(ニュージーランド/米)との統一戦を希望している。「勝った方が次の統一戦に向かえばいい。ヘビー級はとてもエキサイティングな状況になっているので、ファンが望むように前進させなければならない」と意欲的だ。