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[試合結果]2017.2.26

Sバンタム級 長谷川の後継者決定戦

 長谷川穂積(真正)が昨年12月に返上して空位になったWBC(世界ボクシング評議会)スーパーバンタム級王座の決定戦、1位レイ・バルガス(26=メキシコ)対2位ギャビン・マクドネル(30=英)の12回戦は25日(日本時間26日)、英国フルのアイス・アリーナで行われた。無敗同士の対決を制し長谷川の後継王者になったのはバルガスか、それともマクドネルか。

〇レイ・バルガス(メキシコ)

 12回判定(2対0)

×ギャビン・マクドネル(英)

 

 ともに長身痩躯だが、戦績が示すようにパワーではバルガスが勝る。そのためマクドネルはリスクを低く抑えるため距離を保ったボクシングを心掛けた。長い左ジャブを突いて主導権を握ったバルガスはボディにもパンチを打ち分けて優位をアピール。マクドネルも5回に反撃に出たがダメージを与えるほどのものではなかった。終盤に入るとマクドネルが圧力をかける展開になったが、バルガスは左ジャブとカウンターで迎撃、貯金を吐き出すことはなかった。採点はアメリカのジャッジ二者が117対111、116対112でバルガスの勝利とつけたが、英国人ジャッジは114対114のイーブンだった。長谷川の後継王者になったバルガスは29戦全勝(22KO)、双子のジェイミーと双子の兄弟世界王者の夢が実現しなかったマクドネルは19戦16勝(4KO)1敗2分。

 

 前座では12年ロンドン五輪バンタム級金メダリストで現在はWBCシルバー・ライト級王座に君臨するルーク・キャンベル(英)が登場、ハイロ・ロペス(メキシコ)に2回TKO勝ちを収めた。試合はサウスポーのキャンベルが初回にダウンを奪って優位に立ち、2回にもダウンを追加してけりをつけた。WBC3位、IBF(国際ボクシング連盟)7位にランクされるサウスポーのキャンベルは17戦16勝(13KO)1敗、WBC29位のロペスは28戦21勝(14KO)7敗。