[海外ニュース]2017.1.17
ジャックvsスミス 交渉へ
バドゥ・ジャック
 WBC(世界ボクシング評議会)はスーパーミドル級王者バドゥ・ジャック(33=スウェーデン/米)と指名挑戦権を持つ1位のカルム・スミス(26=英)に対し、試合実現のための交渉を始めるよう指令を出した。これが不調に終わった場合は2月17日に興行権入札を行うとしている。3度の防衛を果たしているジャックはライトヘビー級への転向も視野に入れており、今後の動きが注目される。
バドゥ・ジャック
 ジャックは14日、スミスが観戦するなか米国ニューヨークでIBF(国際ボクシング連盟)王者のジェームス・デゲール(英)と統一戦を行ったが、ダウン応酬のすえ引き分けという結果に終わった。文字どおりの痛み分けで、ともに3度目の防衛に成功したことになる。もともとこの試合の勝者に対してはスミスの挑戦が約束されており、それに従って対戦交渉指令が出たわけだ。
フロイド・メイウェザー氏
 しかし、ジャックのプロモーターを務める元世界5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー氏は「ジャックはスーパーミドル級では大き過ぎる。今回の試合(デゲール戦)後にライトヘビー級に上げる計画がある」と話しており、王座を返上する可能性もある。その場合、ジャックの前の王者で現WBC2位のアンソニー・ディレル(米)がスミスと決定戦を行うことになりそうだ。ジャックは24戦20勝(12KO)1敗3分。昨年4月に指名挑戦権を獲得してから3連続KO勝ちを追加しているスミスは22戦全勝(17KO)。14日の前座で6回終了TKO勝ちを収めているディレルは32戦30勝(24KO)1敗1分。