[海外ニュース]2017.1.7
ジェイコブス「壁を越える」
ダニエル・ジェイコブス
3月18日、生まれ育った米国ニューヨークでWBA、WBC、IBF3団体統一世界ミドル級王者ゲンナディ・ゴロフキン(34=カザフスタン/米)と拳を交えるWBA同級レギュラー王者ダニエル・ジェイコブス(29=米)が、怪物退治に並々ならぬ意欲をみせている。
ダニエル・ジェイコブス
17連続KO防衛を含む36戦全勝(33KO)のレコードを残しているゴロフキンに対し、4連続KO防衛中のジェイコブスも33戦32勝(29KO)1敗という戦績をマークしている。KO率はゴロフキンが約92%、ジェイコブスも88%と遜色はない。両者は3月18日、マジソン・スクエア・ガーデンで拳を交えるが、ジェイコブスは「これは私のキャリアにおける頂上決戦になる。今回の相手は私と並んでミドル級最強の選手で、とても危険で強い。だからこの試合はミドル級のベストを決める戦いになる。私たちは並外れた強打者で、スキルもある」と心構えを口にしている。現時点でのオッズは6対1でゴロフキン有利と出ており、ジェイコブスにとってはリスクの高いカードとみられている。それはジェイコブスも承知しているが、骨肉腫を克服して現在の地位に辿り着いた不屈の男は「私が越えなければならないハードルはいくつかある。これは私の人生でもある。私は常に大きな壁と戦ってきた。大事なのは自信を持つことだ」と話し、怪物と対峙することに恐れを抱いていない様子だ。