ボクシングモバイルニュース
[海外ニュース]2016.11.21

ヒット数ではコバレフ

観方次第?最強決定戦
 パウンド・フォー・パウンドと銘打たれた注目イベント、セルゲイ・コバレフ(33=露/米)対アンドレ・ウォード(32=米)のWBA、IBF、WBO3団体統一世界ライトヘビー級タイトルマッチは19日、米国ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた。その試合で両者が放ったパンチ数やヒット数などが集計されたが、いずれもコバレフが勝っていた。
実際の採点
 2万人以上の収容能力を持つ会場は1万3310人のファンを飲み込み、初回から緊迫感溢れる攻防が展開された。2回に右のカウンターでダウンを奪うなど前半で優位に立ったコバレフに対し、ウォードは中盤からこつこつと反撃。終わってみればジャッジ三者から114対113の支持を取りつけていた。試合後、「勝つべき人が勝ったということ」とウォードはコメントしたが、同調する人は必ずしも多くはなかった。HBOテレビのコメンテーターで元審判員のハロルド・リーダーマン氏が116対111でコバレフの勝利を推していたように、王者の防衛とみた人の方がより多かったようだ。そんな試合だったが、試合全般をとおして放ったコバレフのパンチ数が474発、ヒット数が126発だったのに対し、ウォードは337発放ち、116発のヒットだったことが分かった。パワーパンチに限ってみればコバレフが232発中78発をヒット、ウォードは169発中61発のヒットだった。手数、ヒット数ともコバレフが勝っていたが、それがそのまま採点に反映されたわけではなかったということになる。コバレフ陣営をはじめ即再戦を望む声が多いなか、はたしてウォードが応じるかどうか。