[海外ニュース]2016.10.27
アブラハムがマレー戦キャンセル
アブラハムvsマレー
前WBO世界スーパーミドル級王者で現2位のアルツール・アブラハム(36=アルメニア/独)が先週、スパーリング中に肘を痛めたため、11月12日にモナコのモンテカルロで予定されていたマーティン・マレー(34=英)戦をキャンセルした。
アブラハムとマレーは昨年11月に対戦、アブラハムが2対1の判定勝ちを収めてWBO王座を防衛した。その後、アブラハムは今年4月にヒルベルト・ラミレス(メキシコ)に敗れて無冠になった。これが再起第2戦になるはずだった。医師から3週間の安静を言い渡されたというアブラハムだが、その一方で3位のロビン・クラスニキ(独)との挑戦者決定戦を行うようWBOから指令を受けており、マレー戦のキャンセルは政治的な理由があるのではないかともみられている。
なお、マレーは別の相手を探して11月12日に試合をすることになるという。この日はWBA世界スーパーフェザー級王者ジェイソン・ソーサ(米)対スティーブン・スミス(英)が組まれており、勝者は大晦日に大田区総合体育館で行われる同級スーパー王者ジェスレル・コラレス(パナマ)対内山高志(ワタナベ)のタイトルマッチの勝者と団体内統一戦が義務づけられているだけに要注目だ。また、亀田和毅(協栄)に2勝しているWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル(英)が、これまた日本にお馴染みの元WBA世界スーパーフライ級王者リボリオ・ソリス(ベネズエラ)を相手に5度目の防衛戦を予定している。さらに、WBA世界ヘビー級暫定王者ルイス・オルティス(キューバ/米)がマリク・スコット(米)と拳を交えることになっている。