今回の試合に備えパッキャオはフィリピンでバルガスと似た長身のホセ・カルロス・ラミレス(米)らとスパーリングをこなしてきた。コーチを務めているジャスティン・フォーチュン・トレーナーは「順調に調整できた。スピードがあり、調子が悪いときでさえ良くみえるほどだ」と満足そうだ。22日にはジンキー夫人らとともにロサンゼルス入り。ここでフレディ・ローチ・トレーナーとワイルドカードジムで最終調整を行うことになる。

　パッキャオは5月にフィリピンの上院議員になったが、夏には戦線復帰が決定。以後は朝5時ごろに起床し、6時ごろからロードワークとフィジカル・トレーニングをこなし、昼は議員として活動。夕方5時か6時にジムに行ってスパーリングを含むハードなトレーニングを行い、夜9時ごろに帰宅という生活を繰り返してきたという。12月には38歳になるが、来年は2試合を計画中と伝えられる。二足の大きな草鞋を履くスーパースターがどんなリング・パフォーマンスをみせるのか、バルガス戦に要注目だ。