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[試合結果]2016.9.10

米国のダブル世界戦

 WBA世界ミドル級タイトルマッチ、レギュラー王者ダニエル・ジェイコブス(29=米)対挑戦者同級15位セルジオ・モーラ(35=米)と、IBF世界ライト級王座決定戦、3位のリチャード・コーミー(29=ガーナ)対4位ロバート・イースター(25=米)の2試合は9日(日本時間10日)、米国ペンシルべニア州レディングで行われた。
○ダニエル・ジェイコブス(米)
 7回2分8秒TKO
×セルジオ・モーラ(米)

○ロバート・イースター(米)
 12回判定(2対1)
×リチャード・コーミー(ガーナ)

 ミドル級タイトルマッチはワンサイドだった。スタートから圧力をかけて出たジェイコブスは距離を保とうとする元WBA世界スーパーウェルター級王者のモーラを追い詰め、4回に先制のダウンを奪う。5回にも左フックでダウンを追加したジェイコブスは7回、さらに3度のダウンを奪ってレフェリー・ストップを呼び込んだ。ミスマッチともいえる一方的な内容で4度目の防衛を飾ったジェイコブスは試合後、10日(日本時間11日)に英国で防衛戦を行うミドル級の絶対王者ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン/米)に対戦を呼びかけた。32戦31勝(28KO)1敗。2階級制覇を阻止され、また昨年8月(2回TKO負け)の雪辱も果たせなかったモーラは35戦28勝(9KO)5敗2分。
 ライト級王座決定戦は接戦だった。17戦全勝(14KO)のイースター、24戦全勝(22KO)のコーミーとも怖いもの知らずの勢いのまま序盤から飛ばし、スリリングな展開となった。2回にはイースターが窮地に立たされたが凌ぐ。その後はパンチ力で勝るコーミーが圧力をかけ、体格とスピードで上回るイースターが中長距離からパンチを打ち込む展開になった。徐々にイースターに流れが傾くなか、8回にコーミーの右を浴びたイースターがグローブをキャンバスにタッチするダウンを喫した。これを機にコーミーに再び火がつき、10回にはイースターを激しく攻め立てた。しかしイースターも最終回にコーミーにダメージを与え、好印象を残して戦い終えた。採点は115対112、114対113で二者がイースター、もうひとりは逆に114対113でコーミーの勝利を支持していた。